
クマザサ(隈笹、熊笹)は、イネ科ササ属の植物で日本中に自生しています。
青汁の材料とされるクマザサは「クマイザサ」と呼ばれているもので、主に東北地方〜北海道に分布しています。
クマザサは抗菌作用、防腐効果を利用して、昔からちまき、笹団子の皮、笹寿司などに用いられてきました。
また、クマザサには、多数のミネラル・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンK・フラボノイド・葉緑素・必須アミノ酸・植物繊維など、各種有効成分がバランス良く豊富に含まれているので様々な効能が期待されます。
その中でも熊笹(クマザサ)に含まれる注目成分として葉緑素、アミノ酸、クマザサ多糖体をあげておきます。
葉緑素 | クマザサの葉の約80%を構成する葉緑体は、血液の生産、 胃腸の強化、抗アレルギー効果、新陳代謝の促進を助ける成分といわれます。 |
アミノ酸 | クマザサには、牛乳や米の2倍ものアミノ酸が含まれています。 アミノ酸はタンパク質の構成要素ですから、とても重要な成分です。 クマザサには必須アミノ酸9種類のうち8種類を含んでいます。 |
クマザサ多糖体 | バンフォリンと呼ばれ、傷ついた細胞を修復し、消化器系の病気や 生活習慣病を予防する働きをすることが知られています。 また、防腐効果、抗菌効果などがあります。 |
熊が好んで食べるので熊笹と呼ばれるようになったとも言われますが、熊が食べるのは、冬眠中の体力をつけることと、冬眠中に排便を行わないために腸や血液が老廃物で汚れるのをクマザサが解毒するとも考えられています。
こうした、栄養が豊富なクマザサの効能は、抗酸化作用、免疫力アップ、抗菌、殺菌、防腐作用以外にも、造血作用、血液浄化作用、血管強化作用、高血圧予防効果、細胞活性化作用、がん予防効果、糖尿病予防効果などがあります。
それらを期待して、青汁の材料の他、サプリメントやお茶、クマザサ石鹸やクマザサ歯磨き粉などのような形で商品化されています。